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▼サトクリフのギリシャ英雄物語が新刊で登場!
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新刊「英雄アルキビアデスの物語」
ローズマリ・サトクリフ著、山本史郎訳
原書房刊、1890円

◇ペロポネソス戦争で活躍したギリシャの英雄アルキビアデスの生涯をつづった小説。イギリスの歴史小説の大家サトクリフの作品。

【EPISODE:アルキビアデス】
歴史上のアルキビアデスは、プラトンの著作にも登場する、超有名人。

良家の出で、アテネの大物政治家ペリクレスを後見人とした。ただし、何より彼を有名にしているのは、ソクラテスの「愛人」だったことだろう。

アルキビアデスは大変な美青年で、その気になれば女性はよりどりみどり。ソクラテスは肖像彫刻でも知られるとおり・・・の容貌だが、どちらかと言うとアルキビアデスのほうがソクラテスに夢中だったそうだ。

やがてソクラテスに捨てられた(というより初めからあまり相手にされていなかった)アルキビアデスが、泥酔して愛する人への思いを切々と語るのが、プラトンの名作「饗宴」の一場面というわけである。

【CALENDAR】
▼新シルクロード第2回!
NHKスペシャル「トルファン灼熱の大画廊」
2/20日21:00〜12:59

▼新刊「ギリシア人が来た道」
トマス・ケイヒル著、森夏樹訳、青土社刊
2800円(税別)

▼引き続き巡回!「よみがえる中国歴代王朝展」
3/26土〜5/8日、熊本県立美術館にて
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